森羅万象から学ぶ人生羅針盤「良い影響を与え合う」
2021.11.19
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「良い影響を与え合う」
少し前に、アメリカ合衆国の作家エルバート・ハバード氏の言葉である「友人は、自分のすべてを知りながら、それでも愛してくれる人間である」をご案内しました。友人とは、その長所も欠点も受け入れられる存在なのです。そして、真の友情とは、自分自身がどん底の状態にあって、どうにもならないときでさえも、友人の成功を心から喜べることなのです。
その半面、そんな友人から、様々な影響を受けることも事実です。それに対しては、冷静に客観的に見つめ、良い影響だけを受けるようにしたいものです。
ここで、以前ご案内した精神科医、精神分析学者のハインツ・コフート氏が指摘した、理想になる人、双子のような人、鏡のような人という3つの友人のタイプを思い出します。
理想になる人とは、こんなふうになりたいと思える憧れの人です。双子のような人とは、自分と同じような経験をしており、思わず共感できる人です。鏡のような人とは、自分の成長を客観的に確認してくれる人です。
まさに、良い影響を与えてくれる掛け替えのない存在と言えます。
古代ギリシャの哲学者デモクリトスも、「多くの愚者を友とするよりは、ひとりの知者を友とするべきである」としています。やはり友人も、数よりも質なのでしょう。
そして、ここで言う知者とは、人格者と捉えるべきです。自分にとって役立つ情報を持っているとか、人脈になるとかというビジネスパートナーなどではなく、あくまで一人の人間として認められる存在ということです。
友人というのは、損得で付き合うものではありませんが、それでも人格者であってほしいし、良い影響を受けたいと思うものです。そして、自分も友人に対して良い影響を与えたいと思います。そうした思いの積み重ねによって、理想的な友情が構築されることをしっかり認識しておきましょう。
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