森羅万象から学ぶ人生羅針盤「良い意味で苦しみ慣れする」
2023.04.18
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「良い意味で苦しみ慣れする」
『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』などの作品で知られる漫画家・水木しげる氏は、「苦しさを知っておくと苦しみ慣れする。これは強いですよ」と述べています。なぜなら人生はずっと苦しいもので、その苦しさから逃げてはいけないと指摘しているのです。
妖怪漫画の第一人者として知られている水木氏ですが、妖怪漫画だけでなく、実は太平洋戦争で南方に配属され、その時の経験を作品にしたものでも注目されているのです。
ラバウルに送られ、現地で蚊が媒介するマラリヤやワニに襲われる恐怖と闘いながら過ごし、敵機の爆撃で左腕を負傷し切断手術を受けるなど筆舌しがたい悲惨な体験をしているため、多少の苦しみなど屁とも思わない強靭な精神が出来上がったのでしょう。
そんな体験をしなくても、前述のように人生そのものは本来苦しいもので、仏教用語の四苦八苦にも、それがよく表れています。
最初の四苦とは生老病死です。生まれることも、親や生まれる環境を選べない苦しさであり、老いること、病気になること、死ぬことだけが苦しみではないのです。これに、愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとっく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)の4つが加わり八苦となります。
愛別離苦は、文字通り大好きな人、大切な人との別れを余儀なくされることです。怨憎会苦は、嫌いな人、苦手な人とどうしても付き合わざるを得ない状況に陥ることです。求不得苦は、欲しいものが手に入らない不満で、五蘊盛苦は、心も体も自分の思い通りにならないもどかしさを表しています。
このように、生きることは苦しいことばかりなのですが、それには良い意味で慣れるしかないのです。そして、苦しみが当たり前と感じれば、人としての強さと成長を手に入れることになると強く認識してください。
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