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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「苦しんで生き生きと暮らす」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「苦しんで生き生きと暮らす」

2024.09.11

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「苦しんで生き生きと暮らす」
 以前、「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」ということわざの元々の意味は、どんな生き方をしても死んでしまえば同じであるということをご案内しています。

なぜなら死とは自我を喪失することなので、自分の一生どころか自分自身が誰なのか、そもそも存在していたのかということすら何1つ思うことができないのです。だから楽しい一生も辛い一生も、死んでしまえば結局は同じなのです。

しかし同じ死ぬのにしても、生きている間、日々「今日1日思いっきりやりきった」という充実感を積み重ねられれば良いのです。

 これを踏まえて、作家・志賀直哉氏は、「下らなく過ごしても一生、苦しんで過ごしても一生だ。苦しんで生き生きと暮らすべきだ」と述べています。それこそ最善の人生と思えます。むしろ苦しんで生き生きと暮らすからこそ、充実感が得られるのではないでしょうか。

 そして、苦しみの部分はたくさんありますが、例えば義務に置き換えてみます。そして生き生きは権利と置き換えましょう。つまり苦しい義務を果たしながら生き生きと権利を執行する毎日を送ることが、人生の本質なのかもしれません。

 もちろん、大きな自然災害に見舞われるなど、義務を上回る苦しみに押しつぶされそうになってしまうこともあります。しかしちょっとした物事を楽しく受け取ることで、その日は生き生きと暮らすことができます。

 月曜日から金曜日が辛い仕事だからこそ土日の休みが楽しいのです。まさに苦しんで生き生きと暮らしている証拠なのでしょう。自分だけではなく、この世のすべての人が苦しんで生き生きと暮らそうとしていることを忘れないでください。

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