森羅万象から学ぶ人生羅針盤「苦労は自分でするもの」
2026.10.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「苦労は自分でするもの」
アサヒビールの元会長・瀬戸雄三氏は、「人の苦労なんて、いくら聞かされたって成長しない。自分で苦労しろ」と苦言を呈しています。
一般に、他人の苦労話というのは、その人だから上手くいったケーススタディで、必ずしも自分に当てはまるものではないのです。
これに関連して、以前本田技研工業創業者・本田宗一郎氏にまつわるエピソードをご紹介しています。それは、温泉旅館を借りて2泊3日で開催された経営セミナーでの出来事で、その講師に本田氏が招かれていたのです。
参加者は、宴会場に集まり、温泉に浸かって後、飲み食いしながら、浴衣姿で本田氏の登場を待っていたのですが、そこに現れた本田氏は、油の染みた作業着姿であり、登壇したとたんに、「一刻も早く会社に帰って仕事をしろ」と聴衆を一喝したのです。
確かに、宴会気分で経営を学べるわけがなく、そんな遊び半分な姿に憤りを感じたのでしょう。
そして本田氏は、「自分は誰からも経営について教わっていないが、実際に会社が経営できている。だから今すぐ会社に帰って仕事をすることしかない」と言ったといいます。
苦労は自分自身が直接悔しい思いを重ね、それでも七転び八起きの根性で立ち上がってきたからこそ値打ちがあるのです。
そして、ちょっと皮肉を言わせてもらえるのであれば、人の苦労話から得られるものは、「自慢げに第三者に話すことは恥ずかしいことだ」という教訓であると心得ておきましょう。
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