森羅万象から学ぶ人生羅針盤「虚栄心を捨てる」
2021.03.25
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「虚栄心を捨てる」
フランスの貴族で、モラリスト文学者である、フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)の言葉に、「気前のよさと呼ばれるものは、おおむね、与えてやるのだという虚栄心に過ぎず、我々にはこのほうが与える物よりも大切なのである」があります。世の中には、気前の良い人がいますが、その人の虚栄心を満たしているに過ぎないのです。
会社でも、いわゆる太っ腹な上司・先輩がいて、共に飲食する際、よくおごってくれますが、それは部下や後輩への配慮ではなく、自らの虚栄心を満足させるための行動である場合が多いのです。
そのため、そういう人は、上辺だけのお礼や感謝の言葉を述べられることはあっても、決して部下や後輩から慕われることはないのです。なぜなら、自分の満足のためにやっているということを、周囲に見破られているからです。
そして、虚栄心が強くなればなるほど、人心は離れていきます。そうならないために、虚栄心を制御しなくてはなりません。
まず、自慢話を止めることです。自慢する方にしてみれば、心地よいかもしれませんが、自慢される方は、ただ単に、不愉快なだけです。
また、自分の話をするのは極力止めましょう。そのエネルギーを、他人の話を聞くことに費やすのです。
さらに、言うまでもないことですが、嘘をついてはいけません。
虚栄心の強い人は、自分を大きく見せるために、無意識のうちに、嘘をついてしまうのです。それが軽度のホラであれば、笑い話で済みますが、虚言癖のレベルになると、様々な信用を失うだけです。
虚栄心は、それが強い人にとっては、極めて大事なものであるかもしれません。しかし、他人から真の信頼を得るためには、虚栄心を捨て、等身大の自分になり、何事にも素直に当たることを心得ておきましょう。
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