森羅万象から学ぶ人生羅針盤「裏切りは許されない」
2021.12.07
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「裏切りは許されない」
フランスの貴族、文学者のフランソワ・ド・ラ・ロシュフコー(ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世)の言葉に、「人は、はっきりと裏切るつもりで企んだ裏切りより、心弱きがゆえの裏切りのほうが多い」があります。
まさに、人間性は信用してもよいが、その行動は必ずしも信用してはいけないという典型例でしょう。
弱い心の特徴は様々にありますが、最も顕著なのは、自信の無さと甘えです。
自信の無さは、保身につながります。自分の力不足を認識しているため、必要以上に身を守ろうとして、他人に目がいかなくなり、その結果、裏切りを生むことになるのです。
また、裏切ってしまうことに対して、申し訳ないと思う気持ちがある半面、「きっと許してくれる」という甘えがあるため、裏切りによってもたらされる影響を軽んじてしまうのです。
そして、他人に対する裏切りだけでなく、自分に対しても裏切ることがあります。これに関連して、以前、哲学者・パスカルの言葉に「人間にとって苦労に負けることは恥ではない。快楽に負けることこそ恥である」をご案内しました。違法薬物に手を出したり、ダイエットに耐えられず甘いものに手を出してしまったりすることは、弱さからくる自分に対する裏切りなのです。
指導者、リーダーたる人は、自分の部下にこうした弱さがあることを知るべきです。それを踏まえ、どんな場合でも裏切りは許されないことを知らしめ、その弱い心を克服するように指導しなければなりません。なぜなら、裏切りほど悲しい仕打ちはないからです。
他人も自分も、決して裏切らない強い精神によって、健全な人間関係が構築され、理想的な組織運営が実現することを認識してください。
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