森羅万象から学ぶ人生羅針盤「視点を変えて飛躍する」
2022.08.04
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「視点を変えて飛躍する」
古代カルタゴの将軍で、歴史上に登場した戦術家のなかでも特に高く評価されているハンニバル・バルカの言葉に、「視点を変えれば、不可能が可能になる」があります。バルカは象を戦場に用いたり、誰にもできないと言われたアルプス山脈越えを実行したりと、それまでとはまったく異なる視点で物事を考えるところからスタートし、ライバルのローマ帝国に勝利を収めているのです。
日本でも、「桶狭間の戦い」などは、視点を変えて不可能を可能にした歴史的事実です。2万5千の大軍を率いた今川義元でも、桶狭間で油断しているところを織田信長に急襲され、わずかな手勢で討ち取られています。まさに、心理と地形と天候のデータを活用した信長の、視点を変えた勝利なのです。
視点に関連して、以前土屋ホールディングスの創業者である土屋公三氏が開発した社員教育プログラム「3KM生涯幸福設計」のなかにある思考の3原則として、目先にとらわれず長い目で見る、一面的でなく多面的・全体的に見る、枝葉末節にとらわれず本質を見ることをご案内しました。
そしてそれは、望遠鏡(遠い将来を見つめる)、双眼鏡(背景を含め総合的に見つめる)、顕微鏡(現在、足元を細かく見つめる)と、3つの鏡が当てはまるとしました。この3つの鏡で見る目的は、まさに視点を変えて不可能を可能にすることなのです。
不可能という結論は、それまでの視点で見て集めた知識や情報、データに基づく答えに過ぎません。しかし、望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡を駆使して、それまでに見えなかったものが見えて来たら、手にする知識や情報、データも違うものになり、おのずから答えも違うものになります。
まさに視点を変えれば、それまで不可能という答えが、可能という答えになることを肝に銘じて、大きく飛躍してください。
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