森羅万象から学ぶ人生羅針盤「親孝行は人間にだけ与えられた徳目」
2024.11.18
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「親孝行は人間にだけ与えられた徳目」
親孝行という言葉はよく耳にするほど一般的な言葉ですが、“子孝行”は何かのシャレでない限り聞いたことがありません。
それもそのはずです。生物学的には親が子供を必死で守ろうとするのは本能からくる行為ですが、子が親を守るのは、愛情や感謝、喜び、哀れみ、ひいては義務という感情や考えが元になっており、本能ではないからです。
本能でなければ、親を守るように指導しなければなりません。それが親孝行という教育なのです。
確かに野生動物をみても、すべての動物に当てはまるわけではないですが、親は必死で天敵から子供を守っています。その反対に、子供が親を守っている姿は見たことがありません。動物にはそうした本能はないから仕方がないのです。
しかし人間は社会的動物であり、人と人とのつながりをもって社会を形成し、その中で生きていくものです。そのため、親への感謝という本能にはないものを教育の中で形成していく必要があるのです。むしろ報恩感謝の代名詞が親孝行であるように、人間にだけ与えられた徳目なのです。
私の会社・躍進の「社員の条件」は、親孝行の出来る人間、守るべき者と事を守れる人間、価値創造の共存共栄ができる人間の3つであり、真っ先に親孝行を挙げるほど重要な徳目です。
こうした徳目こそが、人間と動物を分ける最大の違いであり、身につけるべき一番大事な要素であることを忘れないでください。
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