森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉は人を生かすためにある」
2021.05.23
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉は人を生かすためにある」
これまでに、言葉の持つ重要性について、様々にお話をしてまいりました。
そして、言葉には色々な側面、役割がありますが、何よりも人を生かすためにあることを忘れてはいけません。
それには、以前にご案内した「口は禍の元」「鞘走りより口走り」などのことわざに表されている言葉の持つ危険な要素を的確に認識し、上手にコントロールすることが求められます。
殴られた傷は、時間とともに治りますが、人間性や人格、果ては存在そのものを否定するような残酷な言葉によってつけられた傷は、一生消えないのです。
これに関連して、仏教でも十善戒という戒めの中に、「口業」として、嘘をつかない不妄語(ふもうご)、中身の無い言葉を話さない不綺語(ふきご)、乱暴な言葉を使わない不悪口(ふあっく)、他人を仲違いさせるようなことを言わない不両舌(ふりょうぜつ)を指摘しています(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。やはり、言葉は正しく使わなければならないのです。
そして、人は、言葉によって救われます。
感謝の言葉で苦労が報われ、励ましの言葉で一層のチャレンジ精神が湧き、厳しい言葉によって反省が促され、自分を改めるきっかけとなります。
言葉だけでなく、優しい微笑みを添えたり、手を握ったり、肩を抱いたりして、自らの「体温」を伝えることで、確実に思いは届きます。
さらに、実際に救いの手を差し伸べたり、チャンスを与えたりすれば、励ましの言葉は、実効性の高いものとなります。
まさに、言葉は人を生かし、それに行動、表情、ぬくもりなどが加われば、人と人との結びつきは、より確固たるものになるでしょう。
ぜひ、言葉の持つ大きな可能性を信じ、大いに活用して、自他ともに幸せを掴んでください。
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