森羅万象から学ぶ人生羅針盤「読み書きで内容を掘り下げる」
2023.03.27
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「読み書きで内容を掘り下げる」
著名人の中には、「大学の英文科を卒業したのに英語が喋れないのはおかしい」と指摘する方がいますが、これには誤解があるようです。そもそも英文科は、英語圏における「文学」を勉強する学科であり、英会話スクールではありません。選択科目の一つとして英会話を学ぶ学生がいるにすぎないのです。
仮に、会話の習得に力を入れている外国語学部英語学科に入学しても、それだけで会話能力が身に付くわけではなく、やはり自分で努力するしかないのです。他学科の学生などはESS(English Speaking Society)などのサークル活動で英会話能力を身につける人もおり、そのほうが実践的であることが多いのです。
そもそも人類において言語が誕生したのは7万年前で、それを形にした文字が誕生したのはたった5000年前です。それまでの6万5000年間は、人類は会話だけでコミュニケーションをとっていたのです。つまり会話が先にあり、それを踏まえて読み書きを覚えたのです。だから、明治時代までは、話せても読み書きできない人が多かった所以でもあるのです。
しかし明治政府は、会話よりも読み書きを重視した外国語教育を実践しました。その目的は、海外の難しい文献を解読し、その中身を分析・理解して様々な制度を作り、富国強兵を成し得るためであったことは、以前ご案内しています。
それに、いくら流暢にしゃべれても、話にそれなりの中身が伴わなければビジネスでは通用しません。メールをはじめ、直接会話しなくても英語の読み書き能力を活かせるツールが進化した昨今、まずは読み書きを重視し、内容を掘り下げる重要性を強く認識してください。
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