森羅万象から学ぶ人生羅針盤「誰もがそれぞれの顔を持っている」
2025.07.10
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「誰もがそれぞれの顔を持っている」
オーストリアの詩人リルケの言葉に、「何億という人間が生きているが、顔はそれよりもたくさんある。誰もがいくつもの顔を持っているからだ」があります。
例えば一家の父親ならば、家を1歩出たらもうビジネスマンの顔になっており、会社では「鬼の営業部長」などと呼ばれる猛烈な仕事人間の顔になるのです。
しかし、こういう人に限って自宅では無口で、奥様の言うことを「はい、はい」と素直に聞いて、リラックスしているという話はよくあります。
特に芸能人は、一般人よりプライベートの顔と芸能人の顔を使い分けなければなりません。なぜなら芸能人は、その人が持っているイメージに対して仕事の依頼が来るからです。
そのため清純派の女優(現在は俳優と言わなければいけないようです)さんが、不倫スキャンダルなどをおこせば、芸能人としてつくりあげてきたイメージ、つまり顔を一瞬にして壊してしまうのです
有名な話ですが、俳優の田村正和さんは、人前ではずっと「俳優・田村正和」を演じ続け、あのスマートなイメージをオンでもオフでも維持していたといいます。そしてある女優さんに、「ねえ、“田村正和”を演(や)ってて疲れない?」と聞かれた際、「……疲れる」とこぼしたそうです(笑)。
私も、株式会社躍進代表取締役会長の顔もあれば、孫たちの「じいじ」の顔もあります。みなさまもそれぞれに顔を作っていると思いますが、どれも嘘の自分ではなく、すべて多面的な自分の現れであることを強く認識してください。
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