森羅万象から学ぶ人生羅針盤「謙遜は実力の裏返し」
2021.06.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「謙遜は実力の裏返し」
日本のことわざに「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」があります。力は、へりくだる余裕を生み出すのです。そして、以前、謙遜は日本人の持つ美徳の中でも最も価値あるものの一つであることをご案内しています。
これを踏まえて、よく言われる、東大だけの人、東大までの人、東大からの人を比較し、実力と謙遜する姿の関係性について検証してみましょう。
東大だけの人は、自分の東大という属性だけでなく、同級生、先輩、後輩の自慢をして、「自分もそういう優秀な人たちと同等である」という主張をします。しかし、文字通り、それだけなのです。
東大までの人は、東大に入学して、自分よりも優秀な人たちが周りにたくさんいるという現実に触れ、「自分は井の中の蛙だった。どんなにがんばっても、この人たちには敵わない」とあきらめ、そこで努力を止めてしまう人です。
しかし、東大からの人は、東大をただの通過点として捉え、その先を見据えて、努力を止めない人です。そのため、力がどんどん備わる一方なのですが、それでも自分は未熟であると、常に謙遜しているのです。
このように、謙遜は真の実力の裏返しなのです。ドイツの作家ニッツも「謙遜は力に基づき、高慢は無力に基づく」と言っております。確かに、本当に力のある人ほど、腰が低いものです。
さらに、謙遜できる人は、その実力をみだりに見せつけず、いざというときに出すものです。「能ある鷹は爪を隠す」のごとく、普段は実力を隠していますが、大事な場面で存分に発揮するのです。
それは、まさに、真の実力に裏付けられた人間性のなせる業なのです。そして、謙遜の美徳が備わっている人は、誰もが認める人格者なのでしょう。
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