森羅万象から学ぶ人生羅針盤「豊かな人格を築く」

2022.03.09

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「豊かな人格を築く」
　『論語』に、「老者はこれを安んじ、朋友はこれを信じ、少者はこれを懐けん」という言葉があります。これは、孔子が弟子に「先生がなりたい理想像を教えてください」と尋ねられた時に答えたもので、「年長者には安心感を与え、友人からは信頼され、年少者からは慕われるような人間が理想である」としたのです。

　つまり、すべての年代の人に評価されることが理想であるとしたのです。先輩からは、「あの男に任せれば安心だ」と太鼓判を押してもらえ、友人や同輩からは、「あいつは信用でき仕事も確かだ」と確信され、さらに部下や後輩からは、「あんな素晴らしい人について行きたい」と憧れを抱かせるのです。

　さらに、地域や社会からも同様の評価を得るようにしましょう。特に、経営トップやリーダーたる人は、「あそこの会社の仕事なら安心」という評価を、お客さまは言うに及ばず、同業他社からも得られるようにすべきなのです。

　それには、専門的な知識や能力、経験以上に、人格者であることが不可欠となります。能力だけでは過信につながり、年長者から見れば危なっかしく思われるものです。また、友人や同輩からは、ひょっとしたら利用される、出し抜かれるかもしれないと思われ、場合によっては離れていってしまうこともあります。
さらに、部下や後輩にしてみれば、「仕事はできるかもしれないけど人間味が一切感じられない。あんな薄っぺらい人にはなりたくない」として尊敬されなくなってしまいます。

　やはり、豊かな人格を築くことです。専門的な知識や能力、経験をベースに、常に謙虚で、懐深く周囲に思いやりをもたらし、決して嘘をつかず、常に物事の正道を歩むのです。そうした総合力によって実績が生み出され、さらなる評価につながることを強く認識してください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「豊かな人格を築く」

社長ブログ新着記事

社員ブログ新着記事