森羅万象から学ぶ人生羅針盤「負けの原因を分析する」
2021.03.02
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「負けの原因を分析する」
ビジネスの現場は、まさに戦場で、常に勝ち負けを余儀なくされています。
そして、プロ野球の野村克也監督は「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と述べています。
これは、江戸時代の肥前国平戸藩藩主で、剣術の達人といわれた松浦静山の言葉を引用したもので、勝つときは、まぐれで勝つことはあっても、負けるときは、はっきりとした原因があるという意味です。
負ける原因には、様々なものがあります。
一番多いのが、相手に臆してしまい、勝ちをあきらめてしまうことです。戦う前から、勝ちを捨てているのです。これでは勝てるわけがありません。
次に、情報不足です。孫子の言葉にも、「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」とあるように、相手の戦力を十分に知ることなく、戦いを挑めば、負けて当然です。同時に、環境、条件の変化も見逃せません。その変化をいち早く知り、素早く対応しないと、負けを余儀なくされるのです。
また、うっかりミスにも注意しましょう。ちょっとした心の緩みに隙が生じて、負けの原因を作ってしまうのです。何事にも、油断は禁物です。その油断が、結果として相手に、不思議の勝ちを与えるのです。
意外に多いのが、実行すべきプロセスを無視して物事を進め、負けにつながることです。やはり、物事は、決められた手順どおりに進行してこそ、勝利をもたらしてくれるのです。
指導者の作戦ミスも、負けの原因の多くを占めています。指導者としての経験が不足し、十分な判断力が備わっていない場合におこることで、こういう人物を、指導者として任命することは、絶対に避けなければなりません。
こうして敗因を分析すれば、次からの勝負には、必ず勝利することでしょう。そこには、不思議の勝ちはなく、必ず約束された勝利だけが存在するのです。
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