森羅万象から学ぶ人生羅針盤「責任が取れるから専門家を名乗れる」
2022.06.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「責任が取れるから専門家を名乗れる」
マスコミには様々な分野の専門家が登場しますが、現在のあらゆる学問は細分化されているため、例えば経済の分野でも、世界経済の専門家だと企業経営の分野において知らないことも多数あって当たり前なのです。
コロナ禍に対する対処法でも、呼吸器の臨床医と感染症専門の基礎医学研究者では、同じ意見になるとは限りません。また、国際政治の問題でも、歴史、外交、軍事のそれぞれの専門家では見解がまったく異なるのです。そして、その属性によって所属する組織の代弁者であったり、場合によっては政府の御用学者であったりするので、発言にはバイアスがかかっていることが多いのです。
いずれにしても、専門家であるならば、どんな場合にでも責任がとれる発言をしてこそ真の値打ちがあるのではないでしょうか。責任逃れの常套句として「想定外」がありますが、これに関連して2011年3月23日に発表された東日本大震災に対する土木学会・地盤工学会・日本都市計画学会の共同声明文に「我々が想定外という言葉を使うとき、専門家としての言い訳や弁解であってはならない」と述べています。
例えば、住宅の専門家なら、その施工に関して「想定外」などと一切の言い訳や弁解をすることなく、お施主さまに責任を取らなければなりません。専門知識に無い一般の人に対して、気付かないことや分かりにくいことを解説するだけではただの評論家に過ぎないのです。
また、アマチュアなのにプロ以上の高い専門的な知識を有している人も少なくありませんが、アマチュアはどこまでいって、その発言に責任は追及されないのです。まさに、責任を取れるからこそ専門家を名乗れるということを強く認識しましょう。
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