森羅万象から学ぶ人生羅針盤「責任で成り立つ人間関係」
2025.07.24
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「責任で成り立つ人間関係」
ビジネスで培った人間関係に、個人的な好き嫌いを反映させてはいけません。あるのは責任の共有だけで、それを意識しながら目的を成し遂げた達成感が、絆を作り上げるのです。
そして当たり前の話ですが、責任を取るということは、単に「申し訳ございません」と頭を下げれば済む問題ではないのです。そこには大きなリスクが伴われます。
責任に伴われるリスクの1つ目は「立場の喪失」です。降格もしくは最悪の場合、解雇される覚悟が求められます。解雇されれば次の就職先が決まるまで無職ですが、失業保険も本人が感じているより早く切れてしまうものです。
2つ目は「補償」です。単なる過失であれば企業が補填してくれますが、故意や重過失の場合、ステークホルダー(利害関係者)から担当者個人に対して損害賠償請求されます。これも債務を履行することが責任を取ることです。
3つ目は、「信用失墜を回復させる義務」です。ある意味これが一番難しいでしょう。これまでいくら善行を積み立ててきても、1回でも犯罪に手を染めれば社会的地位のV字回復は難しいと思われます。
4つ目は、「連帯責任」です。単独で責任を取るよりも、何の罪もない仲間を巻き込むことは罪の意識に苛(さいな)まれることになります。
そして、このようなリスクを回避するために協力し合うのが、大人の人間関係です。まさに責任で成り立つ人間関係は、緊張感が要求され、それが集中力となって発揮されますので、より確実に成果を生むと思われます。
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