森羅万象から学ぶ人生羅針盤「賢さと勇気を身に付ける」

2021.12.06

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「賢さと勇気を身に付ける」
　老子の言葉に、「人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり。人に勝つ者は力なり、自らに勝つ者は勇なり」があります。
他人のことについては、知識や知恵があれば知ることができます。しかし、自分のことを知るには、真の賢さが必要であるという意味です。また、力があれば他人に勝つことは可能ですが、自分に勝つには強い勇気が求められるのです。

　賢さも勇気も、知識や知恵、力を、その人格によって的確にコントロールする資質なのです。それには、自分を知り自分に勝たなければなりませんが、実際にそれを達成することは、極めては難しいのです。

　しかし、そんな真の賢さと強い勇気を身に付けるには、挑戦し続けることで実現できます。それは、日々の仕事において、常に問題意識を持って臨み、その都度自分を振り返ることです。そうすることによって、知識や知恵は賢さに昇華し、力から勇気が湧いてくるのです。

　挑戦とは、まさに物事の実践に他なりません。その結果、自分を的確に測る物差しを得て、冷静に客観的になることができ、真の賢さと強い勇気が身に付いて、本当の自分を知ることができるのです。

　以前、自分のことは自分が一番知らず、うぬぼれて「夜郎自大（やろうじだい）」になることがあるとご案内しました。その半面、人間には、他人には明かせない内面があるため、文豪・谷崎潤一郎氏の詠んだ「我という人の心はただひとり、われより外（ほか）に知る人はなし」という歌のとおり、最終的には自分の心は自分自身しか知ることができないのです。

　そんな自分を信じるには、何事にも果敢に挑戦し、真の賢さと強い勇気を身に付けることで達成できることを忘れないでください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「賢さと勇気を身に付ける」

社長ブログ新着記事

社員ブログ新着記事