森羅万象から学ぶ人生羅針盤「趣味と人生の楽しみは一致しない」
2025.06.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「趣味と人生の楽しみは一致しない」
友人がお父様の代からお世話なっている損保代理店の元社長は、72歳になって現役復帰したといいます。元々仕事人間だったのですが、会社の代表を次男の方に譲り、さらに70歳で初期の食道癌が見つかったことを機に現役を引退したのです。
癌の手術は成功し、それ以降はいわゆる「趣味に生きる」として、旅行をはじめ様々なことに挑戦したといいます。しかしあっという間に飽きてしまい、返上した代理店資格を取り直し、週2回だけ仕事に勤しんでいるとのことです。
仕事人間がリタイアして「趣味に生きる」ことが奏功するのは、ケースバイケースだそうです。なぜなら趣味は人生の楽しみとは一致しないからです。
趣味の条件の1つに上達があります。私は病気をする前ゴルフに勤しんでいましたが、これはシングルプレイヤーを目指すことを目的に上達すれば喜びとなり趣味と言っても良いでしょう。
しかし映画鑑賞は、それ自体はとても楽しいかもしれませんが、「映画鑑賞が上達した」などという日本語は聞いたことがありません。
その上達も、いつまでたっても停滞したままならば、趣味自体がつまらなくなるのは時間の問題です。しかし人生の楽しみであればいくらでもあるので、あえて「趣味に生きる」ことを自分に課す必要性はないのです。
前述の損保代理店の元社長が現役復帰したことは非常に良い選択だと思います。72歳なんてまだまだこれからです。今までの豊富な経験を生かして、これまで以上に仕事内容も上達すると思います。
同時に何よりも人生を楽しく感じれば、無趣味であっても大いに結構だと思います。
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