森羅万象から学ぶ人生羅針盤「足元で幸福を育てる」
2023.04.15
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「足元で幸福を育てる」
アメリカの詩人ジェームズ・オッペンハイムの言葉に「愚かな人は、幸福ははるか遠い場所に存在していると思い込んでいるが、賢い人は足元で幸福を育てている」と述べています。
ここで言われている「足元で幸福を育てる」とは、自分にできる最大限の努力をするという意味です。そして、それを実行する大前提は、まず自分自身を徹底的に見つめ、分析し理解を深め、その可能性の最大値を知るのです。
自分を知らないと、出来もしないことを妄想し、錯覚した夢を見ることになります。努力をすれば夢は叶うと言われますが、努力の方向性を見間違えたら、その努力は徒労に終わるのです、
自分を知れば、何が自分にとっての幸福かが分かります。お金持ちになりたい人や異性にモテたい人、また貧しくても家族全員が健康で、笑顔の絶えない家庭を喜ばしいと思える人の幸福は種類が違うのです。
そんな幸福は、間違いなく自分の足元にしか、つまり自分自身にしか存在しないのです。愚かな人は自分自身を真剣に見つめることができないため、自分に最もふさわしい幸福がどのようなものであるかを知らないのです。
ベルギーの詩人モーリス・メーテルリンク作の有名な童話劇『青い鳥』は、チルチルとミチルの兄妹が、幸せの青い鳥を探す冒険旅行に出かける夢を見るのですが、その過程で様々な課題を解決しよりたくましく成長するのです。
結局、青い鳥は見つからなかったのですが、夢から覚めたら青い鳥は実は身近に存在していました。しかし、夢の中の試練によって兄妹が精神的に成長したことで、青い鳥は前よりも青く輝いていたのです。
まずは自分を知り、そんな自分に相応しい様々な試練を自らに課して、それを乗り越えることが「足元で幸福を育てる」ことであり、幸せの青い鳥が見つかる最善にして唯一の手段であると心得ましょう。
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