森羅万象から学ぶ人生羅針盤「運命の女神の潮時」
2023.05.01
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「運命の女神の潮時」
フランスの思想家サン・テーヴルモン氏は、「運命の女神にも、恋愛と同じように潮時がある」と述べています。一般に恋愛の潮時と言えば、出会いから今日に至るまでに起こった、お互いの関係性の変化によって愛情を維持できなくなり、別れという結末を迎えることだと思います。
では、運命の女神の潮時とは何かといえば、幸運も決して長くは続かないと理解すればよいと思います。運命の女神が味方してくれても、永遠に味方してくれるとは限らないからです。
運命という言葉については、これまでにも様々にご案内してきましたが、天命や宿命とは違う物です。天命は、天すなわち神様が決めた命でいわば寿命です。宿命は、定められた環境というもので、例えば天皇陛下の長男として生まれれば、次の陛下になることが決められているような人生です。
しかし運命は、天命や宿命と違って「運ぶ」という文字があるように、動くこと、つまり変化することができるのです。そんな変化は、悪い方向にも向かっていくことがあるので、あてにしてはいけません。
そしてもし運命の女神に潮時がきても、以前ご案内した古代ローマの喜劇作家・詩人プブリリウス・シルスの、「運命の女神は、引き止めるよりも見つけ出すほうが容易である」という言葉を思い出してください。つまり、新しい運命の女神を見つけるのです。
それは、ビジネスでも同じです。縁が切れた相手よりもそれ以上のパートナーを見つけるほうが有効です。まさに運命の女神の潮時をポジティブに捉え、新たなチャンスを自分の成長に役立ててほしいと思います。
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