森羅万象から学ぶ人生羅針盤「過去の積み重ねが現在」
2023.04.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「過去の積み重ねが現在」
少し前に、馬鹿(バカ、ばか)は、元々は莫迦という物を知らないことを示す仏教用語が語源で、モーハ(moha)と発音する中国語に当て字をしたことをご案内しましたが、実は愚痴もモーハの訳なのです。
文字の意味をみれば一目瞭然ですが、具体的には「言ってもしかたのないことを言って嘆くこと」に限定されます(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。そして、言ってもしかたのない愚痴の代表は、過去を嘆くことです。
「もしタイムマシンがあれば、過去に戻って猛勉強して、一流大学に入って……」などという空想を、誰もがしたことがあると思いますが、仮にそれが可能であっても、現在までの記憶をすべて持って過去に戻なければ失敗を活かすことができず、まったく同じ道をたどるだけで何の意味もないのです。
仮に、現在までの記憶を持って過去に戻ることができ、失敗をリカバリーできたとしても、その人の人間性に問題があれば、別な形の失敗をすることが十分に考えられます。
例えば、お金で失敗した人なら、二度とお金では失敗しないでしょうが、人間性そのものに問題があるとすれば、今度は例えば、異性関係で失敗する可能性がないとはいえないからです。そんな人がもしやり直すなら、精子の段階からやり直すぐらいじゃないとまったく効果がないと思います
しかし、多くの成功者は、過去に対してそういう向き合い方をしません。過去は現在のためにあると心得て、すべての決断やそれがもたらした出来事をポジティブに評価しているのです。なぜなら、現在の自分を肯定することができ、「今の自分こそ最高じゃないか」を思うことで、さらに良い方向の未来に向かって進んでいけるからです。
つまり、過去の積み重ねが現在なのです。そんな過去は反省こそすれ、決して否定するものではないことを肝に銘じておきましょう。
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