森羅万象から学ぶ人生羅針盤「過小評価をチャンスと捉える」
2021.12.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「過小評価をチャンスと捉える」
戦国武将・斎藤道三が、長男である斎藤義龍に対し「虎を猫と見誤った」という言葉を発したとされます。道三は、義龍が他の兄弟を謀殺し、最終的に自分の命を奪うような存在になって初めて、その真の実力を知るのです。
政治の世界でも、例えば、内閣総理大臣を務めた竹下登氏は、他の政治家たちから「総理大臣の器ではない」と過小評価されてきました。つまり猫と見られたのです。しかし、大平正芳氏や中曾根康弘氏でもできなかった大型間接税(消費税)の導入を実現したのです。その実力たるや、まさに堂々たる虎なのです。
これに対して、何の苦労もなく歩んでいる人の中には、猫なのに虎だと評価される人もいます。しかし、そういう人は、ピンチに遭遇すると、簡単に化けの皮が剝がれ、真の実力は暴かれてしまうのです。
このように、過大評価される人がいる一方で、成果を上げているにも拘わらず、口下手で自己アピールが苦手であるとか、謙遜し過ぎて努力したように見えないとかで、過小評価されている人もいます。
しかし、仮に過小評価されても、周囲の目は冷静で、誰かがきちんと見ており、その実力はいずれ正当に評価されるものです。つまり、猫だと思っていたら実は虎だったと、周りの人が気付くときが必ずやってくるのです。
もし、過小評価されたら、それをチャンスと捉えて、大いに実力を蓄えましょう。なぜなら、周囲は猫だと油断しているので、余計な邪魔をしないため、むしろ好都合なのです。そして、自分の出番が回ってきたら、本当の実力を遺憾なく発揮して、正当な評価を得るようにしてください。
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