森羅万象から学ぶ人生羅針盤「道具とは人生を豊かにするもの」
2023.03.31
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「道具とは人生を豊かにするもの」
以前、「商売道具はパートナー」として、メジャーリーグでも大活躍したイチロー選手の有名な逸話である「グラブを磨く」ことをご案成しました。商売道具であるグラブを大事にすること、つまり自分を支えてくれている万物に心から感謝する気持ちが、人生やビジネスにおける成功をもたらしてくれるのです。
そして、現代人の商売道具は、パソコンやスマホ、営業や工事で用いるクルマ、作業着、スーツ、靴であり、これらは自分に成果をもたらしてくれるパートナーであり、大いなる感謝の意を表し、掃除や手入れなどの行動に出るべきものです。
その「道具」という言葉ですが、実は元々は仏教用語で、僧尼が常に所持すべき、大衣・上衣・内衣の三衣(さんえ)と鉢、尼師壇(にしだん=座具)、漉水嚢(ろくすいのう)の「六物(ろくもつ)」がこれに当たります(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。仏の教えを守るために必要な品物だからです。
また、道元禅師は、経典に示されている仏道における教えそのものが道具であると説いています。つまり道具とは、人生を豊かにするすべてのものなのです。それは前述の「商売道具」や「六物」のような形あるものに限らず、仏の教えという心に蓄えておくものも大切な道具なのです。
そんな道具に感謝する気持ちがあれば、冒頭のイチロー選手のようにグラブを磨いたり、パソコンやスマホの汚れやほこりを取ったり、営業や工事で用いるクルマを洗ったり、作業着やスーツは常に綺麗に洗濯したり、靴はピカピカに磨いてください。
そして、仏の教えという道具は、その教え通りに実践してこそ人生が豊かになることを肝に銘じておきましょう。
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