森羅万象から学ぶ人生羅針盤「適材を作り出す」
2021.03.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「適材を作り出す」
ビジネスの世界において、適材適所を実行せよと言われても、都合良く適材がいたり、獲得できたりするとは限りません。
ならば、適材を作り出さねばなりません。それには、それぞれの得意分野を自己申告させ、それに取り組ませながら、鍛え上げるしかないのです。
自分の得意分野が分からないという場合には、聞き取りを行ってください。
具体的には、約1時間にわたって、これまでの歩みや、自分の関心があることなど、なんでもいいですから、ひたすらしゃべらせるのです。
それを、冷静に聞き取りましょう。たくさん語られる言葉のなかに、得意なことに関する大きなヒントが隠されているものです。
特に、成功体験などには、注目すべきでしょう。
その際、好きなことと得意なことの区別を、はっきりさせなければなりません。歌うことが好きでも、ちょっと音痴な人がたくさんいるように、好きなことは、必ずしも得意とは限りません。
それに、好きなことばかりを受け入れていては、当たり前の話ですが、会社としての人事が成り立たなくなってしまいます。
また、嫌いなことでも、意外に、それが得意なことである場合もあります。例えば、人と会うのが面倒くさいといいながら、高いコミュニケーション能力を保持しているケースなどです。それを見極め、仕事として当たらせるのです。嫌いな気持ちを克服させて、適材に育て上げることも大事です。
それに、嫌いなことであっても、それをもって実績を上げ、評価されれば、好きになることも大いにあります。そういう「食わず嫌い」を克服することで、適材を作り出すことができるのです。
そして、最も大事なのが、何事にも責任をもって取り組ませることです。責任を与えることは、やりがいを与えることに通じるのです。それは、適材を作り出す最も大きな要素であることを忘れないでください。
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