森羅万象から学ぶ人生羅針盤「部下を育てる“任せる勇気”」
2026.03.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「部下を育てる“任せる勇気”」
これまでに数回にわたって、優秀な管理職を「一人前社員製造機」と例えてきました。この人には、いわゆる“任せる勇気”が備わっているのです。自分でやったほうが早いことを知りながら、成長させるためにあえて未熟な部下に仕事を任せるのです。
もちろん「伴走」しながらチェックをしていきます。取り返しのつかないミスを防ぐためです。それでも相当の勇気に加え、思いやりがなければできることではないのです。
さらに、「責任は私がとる」と明言し、部下にプレッシャーを与えないことも重要です。内閣総理大臣を務めた田中角栄氏が、第2次池田第2次改造内閣で大蔵大臣(当時)に就任した時の言葉を思い出します。初登庁時に幹部を集めて言った有名な言葉である、「できることはやる。できないことはやらない。しかし責任はすべて私が負う」というものです。
そして、未熟な部下を理屈で追い詰めてはいけません。そこに必要なのは、トップや上司の立場を離れた人としての思いやりです。
もちろん余程のことがない限り、仕事内容に注文はつけないようにします。100%成功する者にだけチャンスを与えるのは真のリーダーではないからです。6:4でも7:3でも構いませんが、6~7割の勝算を得られれば、残りの3~4割の不透明な部分は、やりながら考えさせるのです。
それこそが部下を育てる“任せる勇気”です。もちろん「伴走」を忘れてはいけないことだけは肝に銘じておきましょう。
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