森羅万象から学ぶ人生羅針盤「間違いは新たな発見」
2023.05.23
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「間違いは新たな発見」
皆様にも、「災い転じて福となす」の経験があると思います。例えば、飲食店で間違って注文したり、ちゃんと注文したのに違う料理が運ばれたりしても、「これでもいいや」と思って食べてみたら、意外に美味しかったという経験です。これなどはまさに最も身近な「災い転じて福となす」です。
現実は面白いもので、こういうミスや災難に新たな発見が潜んでいることが多いのです。有名な科学者には、誤って違う材料を使ったり、薬剤の量を間違えたりしたことが奏功して、失敗に終わるはずだった実験から新たな発見を得て成功につながったという経験を持つ人が、枚挙に暇がないほどいるのです。
これに関連して、鴻池家において清酒が量産されるようになったエピソードも、まさに「災い転じて福となす」の好例なのです。豪商の代名詞にも使われる鴻池家は酒造業を営んでいましたが、不始末をした手代を解雇したところ、逆恨みを受け、その手代は酒樽に灰を入れるという嫌がらせをして出奔するのです。
しかし、灰が混入した酒は、清く澄んで味も格段に良くなっていました。これは1600年当時の話ですが、このころの濁り酒の濾過は非常に面倒くさく、きれいな上澄みだけを取って、その部分だけに限定して濾過をするのが主流でした。
鴻池家では、この事件をきっかけに、さらに濾過技術の研究を重ねて、上質の酒を量産に成功し莫大な財産を築き上げ、日本を代表する財閥の1つに数えられるまでに成長したのです。
もし、何かの間違いやトラブルに遭遇しても、それは新たな発見のチャンスとポジティブに捉えることが、ビジネスチャンスを逃さない基本であることを強く認識してください。
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