森羅万象から学ぶ人生羅針盤「陰徳を積む」
2021.06.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「陰徳を積む」
陰徳(いんとく)とは人知れず行う功徳で、「陰徳を積む」とは、人に知られることなく良い行いを重ねて行うことを意味します(Weblio辞書より引用)。
これに関連して、幕末に活躍した幕臣で、剣豪としても知られる山岡鉄舟の言葉に、「金を積んで以て子孫に遺す。子孫未だ必ずしも守らず。書を積んで以て子孫に遺す。子孫未だ必ずしも読まず。陰徳を冥々の中に積むにしかず。以て子孫長久の計となす」があります。
子孫にお金を遺しても、使ってしまえばそれで終わりです。書物を残しても、読むとは限りません。
しかし、人知れずに、本当の善行を自らの身をもって示せば、子孫の手本になるだけでなく、それが巡り巡って、子孫に良い影響をもたらしてくれるのです。
良いことを人知れずやることは、決して見返りを期待しないという、極めて潔い、強い信念が必要となります。
そのような陰徳の好例として、最もよく知られているのは、人知れず行う寄付です。企業が節税目的で行う場合、どうしても寄付行為が公開されてしまいますが、あくまで完全非公開で行うところに、陰徳の値打ちがあるのです
そして、「陰徳あれば必ず陽報あり」という言葉があるように、人知れず良い行いをすれば、良い報いがあるのです。陰徳というのは、不思議といつの間にか広まるものなのです。
そうして広まったことに対する評価は、絶大なものです。その結果、揺るぎない信用というものが、自然と形作られているのです。
このように、陰徳を積むことは、人間として最も価値ある行動であることを、肝に銘じておきましょう。
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