森羅万象から学ぶ人生羅針盤「馬鹿になっても莫迦にはなるな」
2023.02.20
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「馬鹿になっても莫迦にはなるな」
間違いを叱る時、おかしな考えや行動を指摘する時、くだらない話を聞いた時など、思わず「馬鹿!」と言うことがあります。また、馬鹿受けや「そんな馬鹿な」などの、大げさな状態を示す意味にも用いられています。
以前にも、馬鹿についてご案内したことがあります。「仕事馬鹿」というように、物事にがむしゃらに取り組んでいる人や、自分が損をすると分かっていながら、あえて犠牲になる姿に対して、敬意を込めて「馬鹿だなあ」と褒め言葉に使うこともあります。
この馬鹿の表記には、漢字だけでなくカナ文字のばかやバカなどいろいろありますが、元々は莫迦という物を知らないことを示す仏教用語が語源で、モーハと発音する中国語に当て字をしたのです。
しかし、いつの間にか馬鹿という表記が主体に使われるようになりました。これは中国の歴史書『史記』に書かれている「鹿をさして馬となす」という故事が元になっています。
始皇帝の死後、権力を掌握した宦官の趙高が自分に対する忠誠心を知るため、鹿を見せて「これは馬だ」と戯言を言い、同調しなかった者を処刑したことに由来しているのです。
このように馬鹿には、恐れずに勇気を出して本当のことを言ったという意味があるため、褒め言葉に使われるのかもしれませんが、莫迦は無知以外の何物でもなく、それが原因でひどい目に遭うこともあるのです。
以前、「無知の恐ろしさを知る」として、単なる保証人と連帯保証人では責務の重さが違い、そのことを知らない人をだます目的で連帯保証をさせることがあります。まさに無知が不幸をもたらすのです。
これを踏まえ、馬鹿になることは良しとしても、絶対に莫迦だけにはならないよう日々勉強と努力を実践しましょう。
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