森羅万象から学ぶ人生羅針盤「鬼を欺く」
2021.02.20
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「鬼を欺く」
『鬼滅の刃』という漫画、アニメが空前の大ヒットとなっていますが、鬼には妖怪の一種という意味に加え、「強い、悪い、怖い、ものすごい、大きなといった意味の冠詞として使われる場合もある」とされています(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。
そして、「〇〇の鬼」「鬼〇〇」という言葉があります。
仕事の鬼をはじめ、大相撲の横綱、初代・若乃花幹士(花田勝治氏)は、土俵の鬼と呼ばれました。また、鬼軍曹などもよく使われる言葉です。
これに関連して、「鬼を欺く」という言葉は、まるで、鬼を凌駕するような、人間離れしたレベルの能力があるという意味です。決して、鬼を騙すという意味ではありません。そして、これはちょっと皮肉が込められており、決して褒め言葉ではないのです。
それでも、良い意味で、鬼を欺くような仕事をするには、広告の鬼とされた電通の吉田秀雄氏が提唱した「鬼十則」を実践することかもしれません。
それを要約すると、仕事は自ら創るべきで、先手先手と働き掛けていくこと、大きく難しい仕事に取り組むこと、取り組んだら放さないこと、周囲を引きずり回し、計画と自信を持ち、頭は常にフル回転させること、摩擦を怖れないこと、などとしています。
確かに、これを実行すれば、鬼を欺くことは可能かもしれません。
しかし、ここで重要なのは、仕事は、決して独りよがりになってはいけないということです。特に、前述のなかで、周囲を引きずり回し、摩擦を怖れないという部分がありますが、これを誤解してしまうケースがあるのです。
もし、「鬼十則」にもうひとつ加えて「鬼十一則」にするならば、その11番目には、周囲への協力と感謝、チームワークの重要性を謳うことになるでしょう。
そうすれば、本当に良い意味での鬼を欺く力を身につけられると思います。
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