森羅万象から学ぶ人生羅針盤「TPOに合わせて正しい言葉を使う」
2026.04.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「TPOに合わせて正しい言葉を使う」
若い人たちが使う「ヤバい」という言葉には、私たちがかつて使ってきた意味に加え、いまではその真逆の意味まで含まれるようになりました。
本来「ヤバい」とは、「危険である」「ピンチに陥っている」といった意味であり、もともとは限られた世界で使われていた言葉でもあります。ところが近年では、「このカレー、マジでヤバい」といえば、「驚くほど美味しい」という褒め言葉として使われるようになりました。
一見すると正反対の意味ですが、そこに共通している本質は、「平常心でいられなくなる」という点にあります。
つまり、「危険によって平常心を失う状態」と、「感動や驚きによって平常心を超える状態」とに分けて理解することができます。
また、「全然」という言葉も、本来は「全然〜ない」と否定を伴うのが正しい用法であるにもかかわらず、「全然OK」のように肯定表現と結びつく使い方が一般化しています。
さらに、「食べられる」を「食べれる」とする、いわゆる「ら抜き言葉」も広く使われています。こうした言葉は、文法としては正確でなくとも、会話の中で親しみや距離の近さを生み出す役割を果たしている側面があります。
このように、言葉は時代とともに変化し、人と人との関係性の中で柔軟に姿を変えていくものです。そこには、人間社会の営みそのものが映し出されているとも言えるでしょう。
しかし一方で、どのような場面でも同じ言葉遣いでよいわけではありません。
友人同士の会話であれば問題はありませんが、ビジネスの場においては、TPOに応じた正しい言葉遣いが求められます。その使い分けができてこそ、社会人として、そしてビジネスマンとして信頼される第一歩となるのです。
言葉を正しく使うとは、単なる知識や作法の問題ではありません。
それは相手を尊重し、自らの品格を示す行為であり、自分自身の在り方を映し出す鏡でもあるのです。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「TPOに合わせて正しい言葉を使う」 -
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「感謝されるも実力のうち」 -
【志は、行動してこそ命を持つ】 -
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「こだわりを捨てる」 -
【千疋屋に学ぶ「外れなき信頼」と人の道】





