森羅万象から学ぶ人生羅針盤「win-winの輪の絆」

2022.04.01

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「win-winの輪の絆」
　少し前に、win-winの関係について述べました。それは、文字通り双方が勝者となり、誰も損をすることなく、共に利益を得られるようになる関係で、お互いが違う形での満足を得る有意義な関係なのです。

　しかし、win-winの関係は、決して1対1の関係にだけ言えることではないのです。この世のすべての人がそれぞれの目的を果たせば、皆が勝者となり、まさにwin-winの輪が完成するのです。

　教師の目的は、自身の受け持つ科目を通して生徒を成長させ、社会に出て通用する自立した一人前の人間にすることです。その目的が達せられれば、まさに教師として勝者となるのです。

　そして、その教え子が道路工事に携わる仕事に就き、数多くの現場で立派な道路を完成させ続ければ、その人は建設業従事者としての確かな目的を果たし、勝者となります。

　そんな道路を利用して、運送業者が確かな輸送サービスを実行し、スピーディーで間違いのない配送業務を実現すれば、まさに勝者となるでしょう。小売り御者は、届けられた様々な商品を販売し、地域の生活を支えて人々を豊かにすれば、大いなる勝者です。

　さらに、産婦人科医なら適切な医療措置によって、国の将来を担う人間を無事に取り上げ、母親はそうして生んだ子供に対して、日々育児に携わり、健康を確保し成長を見守っているのです。まさに立派な勝者です。

　こうしたつながりはまさにwin-winの輪に他なりません。そして、それぞれの勝者には、それぞれに喜びという戦果がもたらされるのです。その喜びには、対価という実利以上の価値がある感謝の笑顔があります。それこそがwin-winの輪を作る固い絆であることをしっかりと認識してください。