森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「一人前社員製造機」であれ】
2024.10.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「一人前社員製造機」であれ】
アメリカの作家エルバート・ハバード氏は、「能力があるというのはいいことだ。だが、他人の能力を発見する能力があるかどうかが真の鍵となる」と述べています。
要するに、自分1人だけ優秀であっても組織としては困るからです。その人を頼らなければすべての実績を作ることが出来なくなったら、完全にその組織は乗っ取られたも同然です。
企業トップならば、中間管理職の教育の際、その人物が「一人前社員製造機」であるかどうかを見極めてください。そういう人物こそ組織にとって真の宝なのです。
例えば部下が苦戦し成果を上げられないでいる時、「お前には任せられない。俺が代わりに注文を取ってきてやる」といって、人の2倍も3倍も働くプレーイングマネジャーがいたとしましょう。確かに、プレーヤーとしては優秀かもしれませんが、マネージャーとしては不合格です。
それよりも苦戦している社員に、「○○したらどうか」とか「●日までに時間をあげるから、今教えたことをヒントにして自分で考え成果をあげてごらん」という管理職は、間違いなく「一人前社員製造機」です。
プレーヤーとしての実績はそれほどではないのかもしれませんが、他人の能力を発見する能力があることだけは確かです。そしてその伸ばし方も熟知しているのです。
こんな人物に新人や若手を預ければ、あっという間に一人前の社員に作り上げてくれます。そしてここに冒頭の「真の鍵」の意味があることを忘れないでください。
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