森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「割れ鍋に綴じ蓋」で当たり前】
2024.10.07
森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「割れ鍋に綴じ蓋」で当たり前】
文芸評論家の小林秀雄氏は、「他者は鏡である」と述べています。つまり配偶者や友人を含め、付き合いのある他人はその人と同レベルなのです。
ここで「割れ鍋に綴じ蓋」ということわざを思い出します。欠点がある人でも、それに見合った伴侶が見つかるという夫婦を例えた言葉ですが、伴侶に限らずすべての人間関係は第三者からみればこんなものです。
「何で自分はこんな変な奴と付き合っているんだろう」「こんなレベルの低い奴と同じに見られたくない」と思ったことがある人もいるでしょう。しかし、第三者の目には、お似合いの相手としか見えないことが往々にしてあります。
人間関係だけではありません。勤め先に関しても、「こんなレベルの低い会社は自分には相応しくない」などと不遜なことを考える人がたくさんいます。しかし、そんなことを考えるのであれば、その会社で前代未聞の業績を挙げてからでないと誰も認めてくれません。
何事も「割れ鍋に綴じ蓋」で当たり前なのです。そんなダメな自分に付き合ってくれる伴侶や友人に感謝し、能力を認め仕事をさせてくれる会社のために汗をかきましょう。なぜならそれは冒頭の言葉通り、鏡に映った自分のためだからです。
人間はどうしても自惚れてしまうものです。しかし「他者という鏡」に囲まれながら生活しているのが実態なのです。そんな自分に謙虚になりながら、周囲に恥かしくないように努力し自分を磨いてください。いつの間にか「他者という鏡」に映る自分が、ぐんと美しくたくましくなっていることに気付きます。
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