森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「舐められない人生」のために ―― 抑止力というもう一つの優しさ】
2026.01.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「舐められない人生」のために ―― 抑止力というもう一つの優しさ】
学校でも職場でも、残念ながら「いじめ」は後を絶ちません。
いじめをする人間は、なぜ平然と他人を傷つけられるのか。
それはほとんどの場合、**「この相手は絶対に反撃してこない」**と、心のどこかで確信しているからです。
人は、自分より弱いと見なした相手にだけ、残酷になれるものです。
つまり、いじめの本質は「悪意」以前に、「見下し」なのです。
では、もし――
いじめられていた側が、ある日突然、毅然とした態度で立ち上がり、真正面から反撃したらどうなるでしょうか。
おそらく、もう二度と同じ態度は取られないでしょう。
人は、「痛い目に遭う」と知った相手には、軽々しく手を出さなくなるからです。
ここで大切なのは、「やり返す」ことそのものではありません。
大切なのは、「適切に」反撃することです。
そして実は、もっとも効果的なのは、実際に戦うことではなく、
「この人に手を出したら、何が起きるか分からない」
という、静かな抑止力を、日頃から身にまとっていることなのです。
たとえば、不良学生は、灘高校や開成高校の生徒には、まず手を出しません。
なぜなら彼らは、本能的に知っているのです。
「その背後に、どんな“世界”があるか」を。
優秀な生徒の家庭には、社会的影響力を持つ親がいることも少なくありません。
もし理不尽ないじめが原因で、その親が本気で動いたらどうなるか。
問題は一気に、学校の枠を超え、社会的な次元にまで発展するかもしれない。
そうなれば、いじめた側の家庭や将来にまで影響が及ぶ可能性もある。
人はそこまでのリスクを、簡単には背負えません。
これが、「力を誇示しないまま、争いを防いでいる抑止力」の正体です。
これは、人間関係だけの話ではありません。
国家と国家の関係も、まったく同じ構造の上に成り立っています。
一線――いわゆるデッドラインを越えたとき、
「適切に」反撃する意思と能力を示せるかどうか。
それは、「この国を舐めてかかると危険だ」という、極めて重要なシグナルになります。
優しさだけでは、世界は守れません。
しかし、力を振り回すだけでも、世界は壊れていきます。
だからこそ必要なのは、
「普段は使わないが、越えてはいけない一線を越えたら、必ず応じる」
という、静かで揺るぎない覚悟なのです。
人間関係でも、組織でも、国家でも――
「適切に反撃できる存在」は、そもそも標的にされません。
それを、決して忘れてはいけないのだと思います。
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