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森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「頼む」「お願いする」「祈っている」】
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「頼む」「お願いする」「祈っている」】

2023.04.26

森羅万象から学ぶ人生羅針盤【「頼む」「お願いする」「祈っている」】
 松下電器産業(現パナソニック)創業者・松下幸之助は、経営者として、上司として、「命令口調で指示を出しているが、心の底では『頼む』『お願いする』『祈っている』という気持ちがなければならない」としています。

 これまさに「躍進5原則」に通じるもので、自分を取り巻く家族、社員仲間、お客様、仕入先、協力業者に対して、「頼む」「お願いする」「祈っている」という姿勢とまったく同じです。

 社長や上司が、部下に「頼む」「お願いする」「祈っている」と思う理由は、責任感を持って自主的に動き、成果を出してほしいという気持ちです。こうすることで部下は成長し、信頼関係も構築できるのです。

 それに一歩下がって見つめれば、社長だけでなく、家族、社員仲間、お客様、仕入先、協力業者は、ただの役割・立場にすぎず、人間としての上下があるわけではありません。だから感謝の気持ちを忘れてはいけないのです。

 そして軽々に「人を使っている」「仕事をさせてやっている」という言葉を発すべきではありません。人にはお願いし、仕事をしていただいているという姿勢が、経営者や上司の本当の姿でしょう。

 松下氏は、若いころ知人と食事をした際、「社員が汗水たらして働いているのに、自分だけこんな豪華な食事など申し訳なくて食べられない」と、その食事に箸をつけられなかったといいます。

 本当に「頼む」「お願いする」「祈っている」と思っていれば、例え1円にでも感謝する気持ちが芽生えてくることを忘れないでください。

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