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森羅万象から学ぶ人生羅針盤リスクを受け入れる」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤リスクを受け入れる」

2021.02.15

森羅万象から学ぶ人生羅針盤リスクを受け入れる」
 『孫子』に「智者の慮は必ず利害に雑う(まじう)」があります。賢い人は、利益を追求するとき、必ずリスクにも適切に目を向けるというものです。

 これに関連して、経営学者P.F.ドラッカー氏も、著書『マネジメント』のなかで、「リスクを皆無にすることは不毛である。最小にすることも疑問である。得るべき成果と比較して冒すべきリスクというものが必ずある」と述べています。

 いずれにしても、リスクをなくすことはできません。何らかの形で受け入れ、付き合うことで、ビジネスは成り立っているのです。

 そのうえで、適切なリスクマネジメントを実行しなければなりません。
 リスクマネジメントとは、リスクを特定することから始まり、特定したリスクを分析して、発生頻度と影響度の観点から評価した後、発生頻度と影響度の積として求まるリスクレベルに応じて対策を講じる一連のプロセスをいいます。
 さらに、リスク対応の種類には、リスクの回避(発生を回避)、低減(本質安全と機能安全)、共有(リスクを他社と分割すること。転嫁、分散など)、保有(発生頻度が低く、損害も小さいリスクに対して、対策を何もしない)などがあるとしています(ウィキペディア〈Wikipedia〉からの抜粋・要約)。

 そして、リスクは、権限や責任と一体であることを忘れてはいけません。
リスクがあるからこそ、それを乗り越えようとするのです。そうして得られた成果に対する評価があるからこそ、与えられた権限を駆使し、その裏側にある責任をもって仕事ができるのです。
このようにして、リスクを緻密に計算し、受け容れてこそ、ビジネスは上手く展開していくことを肝に銘じておくべきでしょう。

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