森羅万象から学ぶ人生羅針盤{「他山の石」は「自山の宝」}
2024.01.24
森羅万象から学ぶ人生羅針盤{「他山の石」は「自山の宝」}
以前、中国最古の詩集『詩経』に掲載してある「他山の石」という言葉をご案内いたしました。これは、他所の山から出たつまらない石のことで、質の悪い石でも玉を磨くのに役立つということから、自分の修養の助けとなる他人の誤った言行を指すのです(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。
これまでにこの『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』で何回となく紹介している発明王エジソンの「私は失敗したことがない。1万回のうまくいかない方法を見つけただけだ」は、自分の失敗に限ったことです。
しかし「他山の石」は他人の失敗なので、それを入れると上手くいかない方法はいったい何万回見つけられるのでしょうか(笑)。つまり、優秀な人ほど他人の失敗も自分の失敗のように認識し成長していくということです。
確かに優秀な人は人を批判しません。その代わりに「なぜあの人は失敗したのか」を冷静に客観的に分析しています。そしてそれが自分に当てはまるものかどうかを確認し、血肉として植え付けています。
「他山の石」を自分の物にするのは、「言うは易(やす)く行うは難(かた)し」の代表的な精神作用かも知れません。なぜなら大抵の人間は、自分の失敗に気付くのが精一杯で、もし他人が失敗しようものなら、ここぞとばかり批判するからです。
それを「こんなことをすればいずれはわが身に跳ね返ってくる」として、すぐさま対処に及ぶのは極めて賢く、みるみると実力がつきます。まさに「他山の石」は「自山の宝」になることを強く認識してください。
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