森羅万象から学ぶ人生羅針盤{「無理」と「無茶」の違い}
2023.12.30
森羅万象から学ぶ人生羅針盤{「無理」と「無茶」の違い}
これから伸びていく若い世代にしばしば「無理はしてもいいけど無茶をしてはいけない」とアドバイスをすることがあります。そしてここで、「無茶」とは本来どういう意味かを確認したいと思います。
「無茶」を無茶苦茶に置き換えて確認しますと、無茶苦茶とは、筋道が立たないさまで、物事が混乱して訳が分からない様子を表した言葉です。また、物事の程度が甚だしい様でもあります。「無茶」は筋道の立たないこと、むやみなことで、「苦茶」は、「無茶」の意味を強め、両方とも当て字なのです(学研 四字熟語辞典より抜粋・要約)。
要するに「無理」には、筋道に則った状態にありながら、自分のキャパシティをあえて超えたり、ポテンシャルを全開にしてみる挑戦をしたりと、前向きな精神が垣間見られます。
しかし「無茶」、つまり無茶苦茶からは冷静さと客観性が抜け落ち、自分自身がどうなっているか自覚できない状態にあるのです。そのため、「無理」は成長が期待できますが、「無茶」の未来は破滅しかありません。
しかしビジネスの世界は非常にシビアです。「無茶」を「無理」にすり替えて、破滅へといざなう人間が、枚挙に暇(いとま)がないほど存在します。
そんな人間に遭遇した時、まず自分は今「無理」しているのか、「無茶」しているのかの違いを見極め、それでも分からない時は、信頼できる第三者に積極的にアドバイスしてもらうようにしてください。
家族だけでなく、会社の上司や同僚などにも信頼できる人をそばに置くことで、「無理」と「無茶」の違いが分かり、冷静さを取り戻して正確に努力することができることを忘れないでください。
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