森羅万象から学ぶ人生羅針盤 「欠点は、直すだけが能ではない」
2026.09.23
森羅万象から学ぶ人生羅針盤
「欠点は、直すだけが能ではない」
人間、誰にでも欠点があります。
大切なのは、欠点があることではありません。
その欠点と、どう向き合って生きるかです。
古代ローマの詩人ホラティウスは、「欠点を避けようとして、かえって過ちに陥る」という趣旨の言葉を残しています。
私は、欠点には二種類あると思っています。
一つは、直すべき欠点。
もう一つは、無理に直さなくてもよい欠点です。
例えば、「人と話すのが苦手だから営業はできない」と最初から逃げてしまえば、自分で自分の可能性に蓋をすることになります。
苦手でも、一歩踏み出してみる。
失敗したら、原因を考える。
改善して、もう一度やってみる。
その繰り返しによって、昨日まで欠点だったものが、いつしか自分の武器になることさえあります。
一方で、何でもかんでも直せばよいわけではありません。
口数が少ない。
少々頑固である。
人付き合いが得意ではない。
それが周囲を傷つけたり、仕事に重大な支障を与えたりしないのであれば、無理に消す必要はないでしょう。
頑固さは、信念にもなる。
口下手は、聞き上手にもなる。
慎重さは、臆病にも見えますが、大きな失敗を防ぐ力にもなります。
欠点と長所は、案外、同じ根から生えているものです。
だからこそ、自分の欠点を嫌い過ぎないことです。
直すべきものは、本気で直す。
活かせるものは、個性として磨く。
そして、人に迷惑をかける欠点だけは、決して「これが自分だから」と開き直らない。
人間は、完成品ではありません。
私自身も、いまだ未完成です。
だから面白い。
だから昨日の自分を一ミリ超える余地がある。
欠点があるから成長できる。
未完成だから、人生には伸びしろがある。
欠点を恐れるのではなく、欠点から学ぶ。
欠点さえも、自分を磨く砥石に変えていく。
それこそが、森羅万象すべてを師として生きる姿勢ではないでしょうか。
欠点をなくすことが人生の目的ではない。
欠点も長所も抱えながら、自分という人間の「人質(じんしつ)」を一ミリずつ高めていく。
私は、そこに人間としての成長があり、自他共幸福へと続く道があると思うのです。
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