森羅万象から学ぶ人生羅針[近道なんてないことに気付く]

2023.12.03

森羅万象から学ぶ人生羅針[近道なんてないことに気付く]
　古代ギリシャの政治家・アレクサンドロス3世（通称アレクサンドロス大王）は、「知識無しではスキルは発揮できない。スキル無しでは力は生み出せない。力無しでは知識は応用できない」と述べています。

　医師や弁護士などは、その専門的な知識をもって成り立つ仕事の代表的職業と言えます。医師の国家試験や司法試験に合格するような人は、そもそも知的優秀性が保証されている上で専門的知識を吸収するため、その相乗効果が高いスキルとなって現れるのです。

　そのスキルがあってこそ、外科手術や法廷の現場で、持てる力が存分に発揮されるのです。そしてそこから得た経験が応用を生み、さらなる発展へと導くわけです。

　しかし、知識を身に付けるという基本中の基本は、実に地味で苦しく辛いものです。そのため、それを続けることができず、何とか近道を探すほうにばかりエネルギーや神経を使うものですが、そんな近道なんてありません。

　以前、多くの先人・先哲は異口同音に「人生だけでなく物事に近道なんてありはしない」と述べ、天才と呼ばれる人ほど地味な努力を人の何倍も重ねることによってはじめて誰も成し遂げられない成果を上げていることをご案内しました。

　専門的技術を発揮するには、それに必要な専門的知識を身に付けるのが当たり前のことです。そうして発揮される専門的技術があるからこそ仕事で成果をあげることができるのです。そして、その成果を生んだ経験がそれまでに得た知識を応用し、さらなる成功を実現させます。

世の中の成功のプロセスはすべてこのようなものです。つまり、近道なんてないことにいち早く気付いた人が成功者になれることを忘れないでください。