森羅万象から学ぶ羅針盤「やるべきことと止めること」
2020.11.06
森羅万象から学ぶ羅針盤「やるべきことと止めること」
経営学者P.F.ドラッカー氏は、著書のなかで、優先順位について、以下のように述べています。
優先順位の決定には、いくつかの重要な原則があります。
第一に、過去ではなく未来を選びます。
第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせます。
第三に、横並びではなく独自性を持ちます。
第四に、無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選びます。
また、成果をあげる人は、機会を中心に優先順位を決めます。他の要素は、決定要因ではなく、制約要因にすぎないのです(以上『経営者の条件』より)。
そして、優先順位よりも重要なのは、劣後順位です。
劣後順位とは、やらないことに順番をつけることです。
その決定は、とても難しいのです。
なぜなら、人間は止められない生き物だからです。
止めることは悪いこと、もったいないことだと認識しているからです。
しかし、お客さまに必要とされず、企業としても不要と判断されたことは、計画的、体系的に止めていかなければなりません。
現在において不要であり、未来においても不要とされるであろうことなどは、真っ先に止めるべきでしょう。
そうすることで、新しいことを推し進める活力が生まれるのです。
ドラッカー氏の著書は、多くの日本の経営者にも愛読されています。
それは、ドラッカー氏自身が親日家であったことも遠因していると思います。
ここで述べた優先順位、劣後順位の決定などをはじめ、多くの著書で、極めて合理的な、企業経営の数々の原則を示しています。
その合理性こそが、ドラッカー氏の最大の魅力なのです。
そして「ドラッカー学」は、とてつもなく奥の深いものなのです。
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