森羅万象から学ぶ羅針盤「勇気をもって知識を生かす」
2020.12.28
森羅万象から学ぶ羅針盤「勇気をもって知識を生かす」
中国の明の時代に、王陽明がおこした学問「陽明学」の命題の一つに知行合一があります。
知ることと行うことは、同じ心の良知、人間に先天的に備わっている善悪是非の判断能力から発する作用であり、分離不可能であるとする考えです。
それは、孔子の『論語』の為政第二にある「先ず其の言を行い、而して後にこれに従う」が元になっています(以上、ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)。
知識を得たら、即実践することです。それにより知行合一が成立するのです。
知識は、それ自体で価値のあるものかもしれませんが、実際に役立ててこそ、意味あるものです。
特に、実学と呼ばれる医学や工学などは、「どうなのか」だけではダメで、その知識を「どうするのか」が問われる学問です。
しかし、それは、とても勇気のいることです。それによって、自分の得た知識が、正しいのか、間違っているのかが、明らかになるからです。
それでも、勇気をもって知識を生かしてこそ、真の意味を知ることになるのです。
そのためには、失敗を恐れないことです。
もちろん、取り返しのつかない失敗をしたらダメなので、常に最悪のケースに備えておきながら、知識を生かしていくべきです。
失敗を繰り返しても、知識の是非を証明することによって、また新たなる知識が生み出されていくのです。
知行合一によって生じた失敗は、必ず次の糧になります。
勇気をもって知行合一を実践し、知識の持つ可能性、エネルギーを、大いに解放し、生かしてください。
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