森羅万象から学ぶ羅針盤「勝ちよりも負けないこと」
2020.11.25
森羅万象から学ぶ羅針盤「勝ちよりも負けないこと」
勝負事の極意は、「勝とうと思ってはいけない。負けないことである」といわれています。
ここでいう「勝ち」は、いわゆる大勝ちであり、「負けない」は、僅差で勝つ、引き分ける、最終的に勝ち越せる、負けを計算できるような意味に捉えれば、わかりやすいと思います。
将棋の十五世名人・大山康晴氏は、負けないことに徹した将棋で有名でした。
二枚腰と呼ばれる粘りと、野暮ったく見えようとも、なりふり構わない「受け」の棋風は、まさに負けない将棋そのものでした。
ライバルの升田幸三氏(実力制第4代名人)が、それまでの定跡に縛られない「新手一生」に取り組み、ファンを喜ばせる将棋に徹したのとは対照的でした。
しかし、棋士としての、数字の上での実績は、負けない将棋の大山氏のほうが、上なのです。
同様に、巨人軍・川上哲治監督も、手元には王、長嶋という稀代のスター選手がいましたが、負けない野球に徹していたとされます。だからこそ、V9を達成することができたのでしょう。
そして、これは、ビジネスの世界にも通じる考えです。
ビジネスも、勝負事と同様に、勝とうとしても、いつも勝てるわけではないのです。場合によっては、大負けしたり、負け続きになったりすることもあります。
また、勝とうと気持ちが先走っているときは、自分の弱点に気付かないものです。
いつも、大勝ちしたいと思う気持ちは理解できますが、やはり、前述の「最終的に勝ち越せる」負けない戦い方を続けることが大事です。
それには、辛抱強く、勝機を待つ姿勢が大事です。
そして、チャンスが来たら、一気呵成に攻めるのです。
そうすれば、最終的には、いつの間にか勝者になっているのです。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「好きなことで上書きする」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「持続的な実践と成長のプロセス」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「PDCAサイクルの活用
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「段階的目標設定の重要性」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「躍進の社員向け教育・発信です」