森羅万象から学ぶ羅針盤「口を慎む」
2020.10.15
森羅万象から学ぶ羅針盤「口を慎む」
ことわざに、「禍(わざわい)は口より出で、病は口より入る」とあります。
江戸時代の儒学者・佐藤一斎も、その著書『言志四録』(げんししろく)において、このことわざの重要性を述べています。
人は、口を最も慎まなければなりません。
口は2つの役割を持っています。
一つは、言葉を発することであり、もう一つは、食物をとることです。
人は、言葉を慎まないと、トラブルを招く原因となり、食べ物を慎まないと、病気になってしまうのです。
要するに、調子に乗ってはいけないという戒めなのです。
それは、ネット上での一言も同じです。
むしろ、拡散の度合いから言えば、ネット上の一言のほうが、重みが違いすぎるでしょう。
書き込みによって、いじめにあったり、最悪の場合、自殺に追い込まれたりと、大きな社会問題になっています。
同様に「口は禍の元」ということわざもあるように、まさに、ちょっとした一言が、大問題に発展するのです。
それでも、テレビに出ている毒舌家のなかには、マツコ・デラックスさんのような人気者もいます。
しかし、その発言をよく聞いてみると、誰も傷つけてはいないのです。
極めて、計算されつくした発言をしているのです。
それに気づかずに、毒舌家のマネをして、無神経にズケズケと、人を傷つけるような発言をくりかえせば、誰にも相手にされなくなってしまいます。
そして、食事も慎まなければいけません。
「腹八分目に医者いらず」であり「腹六分目で病知らず」とも言います。
言葉も食事も、一呼吸おいて考えてから、発したり、食べたりする余裕があれば、間違いのない人生をおくることができると思います。
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