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森羅万象から学ぶ羅針盤「自分自身をあてにする」
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森羅万象から学ぶ羅針盤「自分自身をあてにする」

2021.01.14

森羅万象から学ぶ羅針盤「自分自身をあてにする」
 世の中には、面倒なことが嫌いで、よく考えもせずに、安直に他人に物事をまかせる人がいます。
 そういう人は、他人が、自分のために必ず思い通りに動いてくれると過信しています。いわゆる、自己中心的な考え方の持ち主です。

 そして、他人に対して、必要以上の期待を抱くと、その期待どおりに物事が決着しない場合、他人のせいにするようになるのです。
しかし、それでは、何事においても、成功はしません。やはり、最終的にあてにすべきなのは、自分自身以外にないのです。

これに関連して、『韓非子』に「人を恃む(たのむ)は自ら恃むに如かず」があります。他人をあてにせず、自分自身を頼りにせよという意味です。
 さらに、もし、頼りにならない人に、大事なことを依頼して、失敗してしまったら、とりかえしのつかないことになりかねないという戒めの意味も込められています。

 しかし、それでも、人は、自分の判断力に自信が持てないときに、他人をあてにしてしまいます。
判断力に限らず、あらゆることに自信をつけるには、日ごろから、様々な方面において、努力を積み重ねることが大事です。
そして、自他の関係性を、冷静に、客観的に見つめ、安易に自分と他人とを比較せず、常日頃から、依頼心を抑える訓練をしておくことも重要です。

物事を最終的に決断し、責任をとるのは、やはり自分自身なのです。
それには、必ず、自信を持ち、あらゆる面で自立していなければならないことを肝に銘じておくべきでしょう。

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