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森羅万象から学ぶ羅針盤「過ちを認めることは尊い
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森羅万象から学ぶ羅針盤「過ちを認めることは尊い

2020.12.22

森羅万象から学ぶ羅針盤「過ちを認めることは尊い」 少し前に、『論語』の一節である「過ちて改めざる、これを過ちという」を紹 介しました。過ちを犯しても、まったく反省しないことが本当の過ちであると いう意味です。 これに関連して、同じく『論語』の一節に「過ちては則ち改むるに憚ること勿 れ(あやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ)」があります。 過ちを犯したら、迷うことなく、即座に改めなければいけないという意味で す。 しかし、現実には、これがなかなかできないのです。 人は、自分の身を守る本能が働くからです。 「過ちを認めてしまったら、相手に何をされるか分からない」という恐れが あるため、なかなか自分の非を認めようとはしないのです。 また、プライドが高すぎて、素直になれない人もいます。 過ちの責任が 100%自分にある場合のほうが、なおさら頑なになってしまい ます。場合によっては、責任転嫁するような言動に及ぶこともあります。 人は誰でも、過ちを犯すものです。問題は、その後の対処の仕方で、評価がが らりと変わるのです。 以前、有名芸能人が交通事故を起こしていながら、そのまま現場から立ち去 るという事件がありました。 もし、彼が、事故現場で適切な対応をとっていれば、その後の評価も変わって いたと思います。 過ちを正しく認めることは、極めて尊いのです。 なぜなら、それは、とても勇気のいることだからです。 その人の持つ、真の人間性が表れ、評価されるからです。

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