森羅万象から学ぶ羅針盤「過去、現在、未来を考える」
2020.10.15
森羅万象から学ぶ羅針盤「過去、現在、未来を考える」
未来を知るための学問が歴史学であることは、以前にも述べました。
過去のデータを分析して、未来を知るのですが、同時に現在も分析しなければなりません。
人間には、未だ知りえないことがたくさんあります。
その未知の世界は、どれほどのものか、誰にも分らないのです。
そして、その未知の世界は、どんどん増え続けているのです。
現在は、その増え続ける未知の世界を、少しでも明らかにしようという闘いの時でもあるのです。
そして、ぼやぼやしていると、未来は一瞬で現在になり、現在は過去になってしまいます。
そうやって、過去には膨大なデータが蓄積されていくのです。
ドイツの哲学者・カントは、時間とは、私たちの精神が、私たちの経験したことを整理する方法にすぎないと主張しました。
過去、現在、未来という時間は、あくまで精神の問題であるとしても、未来を予想する歴史学は、精神科学ではありません。
しかし、歴史学は、あくまで具体的に起きた事柄を、時間というフィルターに通して、解き明かしていくものです。数学のような抽象概念を扱う精神科学ではないのです。
私たちは、次から次におこる新しい出来事に遭遇していますが、それが、過去となって蓄積されることで、未来予測は、より複雑なものになっていくので
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