森羅万象から学ぶ羅針盤「適材適所を実行する」
2020.10.30
森羅万象から学ぶ羅針盤「適材適所を実行する」
世の中には、いくら努力しても、失敗ばかりしている人がいます。
それは、努力の方向性が、その人の適性と一致していないことが原因です。
人間には、個人差がありますが、それは個性でもあります。
その個性が、適性を生むのです。
適性とは、ある活動を行うために有効なポテンシャルです。持って生まれた才能、向き不向きといってもいいかもしれません。
そして、適性のないところでは、努力も水泡に帰してしまうのです。
これを踏まえて、人を指導・監督する側は、人材の適性を見極め、適材適所を実行しなければなりません。
適材適所の辞書的な意味は、人の能力・性質に適合する職務を与えること、向き不向きに従って人を配置することです。
適材適所の材とは、木材の材です。
日本の木造軸組建築の場合、土台にはヒバやヒノキを、柱にはスギを、梁にはマツといった具合に、木材の性質にあった使い分けがなされました。これが適材適所の語源です。
ちなみに、ドイツのことわざにも「すべての木からパイプは彫れない」というものがあります。
パイプに加工できる木は、限られています。なんでもいいわけではないのです。例えば、ブライヤーというバラ科の植物の根をはじめ、パイプにふさわしい材料は決まっています。そういう材料から、よいパイプが加工されるのです。
適材適所を実行すると、仕事にも充実感がめばえ、離職を考えることもなくなるはずです。
何よりもやりがいが生まれ、自己実現が可能となるからです。
そして、それは、人を使う側、使われる側双方にとっての幸せにもつながるのです。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「段階的目標設定の重要性」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「躍進の社員向け教育・発信です」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「ほどほどこそ最高の幸福」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「理解できない原因を究明する」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分を本当に理解してくれる人」