森羅万象から学人生羅針盤「その場で主張してこそ意味がある」
2022.01.21
森羅万象から学人生羅針盤「その場で主張してこそ意味がある」
以前、後悔には、「やらなければよかった」と「やっておけばよかった」の2種類があることをご案内しました。この2つには、大きな違いがあるのです。
「やらなければよかった」という後悔には、失敗というデータが残り、それを生かすことで、成功へとつなげられるのです。しかし、「やっておけばよかった」は、何も残らないのです。
「やっておけばよかった」の無価値な点を裏付ける言葉に、古代ローマ帝国の政治家セネカの、「後で望むのは、望まないのと同じである」があります。もし希望があるのなら、その場で主張しないと、何の効果も得られないからです。
その場で主張するには、相手の拒絶を恐れることなく、物の言い方にも十分配慮して、好感を持たれるようにしながら、自分の信念を主張します。そして、説得力を生むために、自分の主張が正しいことを証明できる、本質を貫いた客観的なデータを必ず盛り込むのです。
それに、後になって望むことは、何よりも人間関係を悪くします。例えば、身近な例で言っても、家庭で奥様から晩御飯に何を食べたいかを聞かれて、「何でもいい」と答えたにも拘らず、実際に並んだ料理を前にして、「やっぱりカレーライスが食べたかった」と言えば、夫婦喧嘩の元にもなります。
昭和の時代には、後で色々と言ってくる人は「女の腐ったやつ」と評価されていました。今では、男女差別につながるので使われなくなった言葉ですが、後で色々と言っても誰も受け入れてくれないものです。もし、意見があれば、その場で主張してこそ意味があることを肝に銘じておきましょう。
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