誓願:去勢を張らず、ありのままに誠実に生きる
2025.12.21
誓願:去勢を張らず、ありのままに誠実に生きる
私は、学生時代から長きにわたり、 「去勢を張る」ように生きてきた。 それは、強く見せることで自分を守るためだった。 本当は弱く、傷つきやすい自分を隠すために、 威勢や見栄、プライドの仮面をまとい、 他者に対しても、知らず知らずのうちにその仮面を押しつけてきた。
その生き方は、社会人になってからも続いた。 年がら年中ではないにせよ、 気づけば50年ものあいだ、 私は自分の“本質”を封じ、 他者の“野生”をも抑え込んでいたのかもしれない。
その結果、私は多くの人を傷つけてしまった。 そのことを、今、深く反省している。 自分の中の「去勢心」が、他者にも影を落としていた。 それは、私の未熟さであり、恐れであり、 そして、愛し方を知らなかった証でもある。
けれど、あるとき私は悟った。 「このままではいけない」と。 病を経て、縁に触れ、 心に静かな風が吹いた。 その風が、私の中の仮面を少しずつ剥がしていった。
これからは、去勢を張らずに生きる。 ありのままの自分を受け入れ、誠実に、静かに、丁寧に生きていく。 自分の弱さも、過ちも、すべて抱きしめて、 他者の自由と尊厳を尊重しながら、 本音でつながる関係を育てていく。
この誓いは、私の再出発の灯火。 風に揺れながらも消えぬよう、 日々、心に灯し続けていく。
令和七年十二月二十一日 笠井 輝夫
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